SHERRY | シェリー 〜へレスのワイン〜

TOPIC|シェリーあれこれ

from Andalucía / 明比淑子 - 第2回 -
ヘレスの収穫祭

ヘレスの収穫祭

9月14日日曜日、シェリーの里、ヘレスで収穫祭が行われました。

この日は真っ青な空が広がる、絶好のお祭り日より。ヘレスのランドマークともいえるカテドラルの前は、人でいっぱいでした。

伝統的なフラメンコ式の衣装をまとった若い男女が、ぶどうを入れたバスケットを持って、カテドラルの前の坂を上ってきます。そしてぶどう踏みの"おじさん"が待つ、木の踏み桶にぶどうを空けていきます。ヘレスではぶどうを踏むのが"裸足の乙女"ではなく、釘が全面に打ち付けられた革靴を履いた男性なのです。この重さが丁度いいそうです。ぶどうが踏まれて、果汁が流れ出し、それを洗礼すると、集められた果汁が木樽に入れられて、お祭りの儀式はおしまいになります。

その間、ずっとベネンシアド-ルが一般市民にシェリーを振舞っていますが、街中で人々がシェリーを飲みまくっているという光景はありません。

それは多分、シェリーというワインが、ぶどう果汁を発酵させただけでは一人前のシェリーとは認められない、という特性を持っているからでしょう。シェリーになるには最低3年間の樽熟期間が必要なのです。

ヘレスの収穫祭

とはいえ、この時期、ぶどうの収穫にわく畑は賑わっています。炎天下の収穫は重労働です。けれども、まっ白な土、アルバリサに映える緑の葉、そして緑とか黄色というより金色に輝くぶどうの実。これをひと房ずつ手で摘んでいく人たちの賑やかなオシャベリや笑い声が早朝から続きます。

今年は去年より、少し収穫量は減ったそうです。けれども質は上々。発酵が終わって、新しいワインが飲めるのは冬です。ところが、これはまだシェリーではありません。シェリーになるためには、酒精強化され、樽で熟成されなければなりません。でも、ともかくは、新しいワインのもとの誕生に乾杯!